中国メディアはホン・サンス監督(右から3人目)らのカンヌ国際映画祭出席を報じた(チャイナデイリーより)=(聯合ニュース)
中国メディアはホン・サンス監督(右から3人目)らのカンヌ国際映画祭出席を報じた(チャイナデイリーより)=(聯合ニュース)
【北京聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権の発足により韓中関係に雪解けの兆しが見える中、中国メディアが韓国の映画や文化を集中的に紹介し、関心を集めている。 中国が米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に対する報復措置とされる韓国の番組の放送禁止や韓流芸能人の出演禁止を解いたわけではないが、「限韓令(韓流禁止令)」の緩和に向けて雰囲気を探っているとの分析が出ている。 関連業界によると、中国政府系英字紙のチャイナデイリーは24日付の文化面でホン・サンス監督の「その後」(原題)がカンヌ国際映画祭で上映されたというニュースを写真とともに数ページにわたって伝えた。 昨年7月にTHAAD問題が公になった後、中国の国営メディアで韓国映画や韓流スターに関する報道はほぼみられなかったが、ここへきて変化が生じた形だ。 チャイナデイリーはカンヌ映画祭に出席したホン・サンス監督と女優キム・ミニ、俳優クォン・ヘヒョらが笑顔でレッドカーペットを歩くシーンを掲載した。 また、同紙は文在寅政権発足後の今月12日、「北京でファンを魅了した」とのタイトルの記事で韓国人ジャズピアニストの北京でのコンサートを報じた。 中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は25日、「母親の代わりに育児をする男性が韓国で流行している」という記事の中で韓国の人気バラエティー番組や韓国のトレンドを紹介した。 同紙は「韓国では最近仕事を辞めたり、育児休暇を取得したりして家で育児に専念する男性が増えている」とし、「子どもの面倒を見る男性のためのベビーカー、おもちゃなど新たな市場が生まれており、子育てバラエティー番組の影響で家庭を重視する父親が韓国社会に多く登場した」と伝えた。 このような中、韓国オリジナルミュージカルの代表的作品「パルレ(洗濯)」の公演が6月23日から7月9日まで北京で行われる。公演は現地の俳優が中国語で演じるライセンスバージョンだが、他の韓国コンテンツの中国公演の実施を早めるのに役立つと期待されている。 業界関係者は「韓国コンテンツに対する限韓令がまだ解けたわけではないが、全般的に雰囲気が良くなったという感じを受けている」とし、「現在は、中国企業と中断していた協力事業について再び協議しながら準備している段階だ」と述べた。
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