外交部から業務報告を受ける会議に出席した金氏(右)=24日、ソウル(聯合ニュース)
外交部から業務報告を受ける会議に出席した金氏(右)=24日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権で事実上の引き継ぎ委員会の役割を果たす「国政企画諮問委員会」の金基正(キム・ギジョン)外交・安保分科委員長は24日、記者団に対し、旧日本軍の慰安婦問題について「新しい(外交部)長官が就任すれば、人権の専門家なのでそうした観点から慰安婦問題に関するレビュー(検討)をし、良い案を出せると思う」と述べた。文大統領は外交部長官候補に康京和(カン・ギョンファ)元国連事務総長特別補佐官を指名している。 金氏は慰安婦問題を巡る2015年の韓日合意の再交渉に関して、「今は政策レビューが必要な時期」として、「政策レビューをどのような方式で行うかについて外交部と協議しなければならない」との姿勢を示した。朴槿恵(パク・クネ)前政権で行われた慰安婦合意などを「人権」の観点から見直す可能性があることを示唆した発言と受け止められる。 国連でも人権の観点から慰安婦合意の見直しの必要性を指摘する意見が出ている。国連の拷問禁止委員会は今月12日に公表した報告書で慰安婦合意について、「両国間で行われた合意を歓迎するが、被害者に対する補償や名誉回復、真相解明、再発防止の約束などが十分とはいえない」と指摘した。 国連人権高等弁務官事務所の副代表などを務めた康氏が就任すれば、慰安婦問題をどう扱うか注目が集まる。 この日は外交部からの業務報告でも慰安婦問題が主な懸案の一つとして取り上げられたという。ただ、外交部当局者は「(慰安婦合意について)結論を出す会議ではなかった」として、「諮問委員たちの意見を聞き、次回会議を行うことにした」と伝えた。
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