韓国軍合同参謀本部議長と電話で話す文在寅大統領(青瓦台提供)=10日、ソウル(聯合ニュース)
韓国軍合同参謀本部議長と電話で話す文在寅大統領(青瓦台提供)=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の新大統領に就任した文在寅(ムン・ジェイン)氏は10日、初仕事としてソウル市内の自宅で韓国軍制服組トップの李淳鎮(イ・スンジン)合同参謀本部議長と電話で話し、前線の警戒態勢を確認した。朝鮮半島情勢を巡り安全保障への危機感が高まる中、軍の統帥権を持つ大統領として安保問題から取り組む姿勢を示すことで、国民の不安を払拭(ふっしょく)する考えとみられる。 文氏は午前10時に国立ソウル顕忠院(国立墓地)を訪問し、戦死者をしのび、新大統領としての覚悟を新たにした。芳名録には「国らしい国、頼もしい大統領」と記した。 続いて主要5党の代表らと面会し、国政運営への協力を求める予定だ。文氏は選挙戦で「当選すればその日に野党本部を訪ねる。今後の韓国のために共に力を合わせようと手を差し出す」と述べ、与野党の代表との面会を約束していた。  朴槿恵(パク・クネ)前政権の与党だった「自由韓国党」の党本部(ソウル・汝矣島)で鄭宇沢(チョン・ウテク)院内代表と会った後に国会へ移動、「国民の党」の朴智元(パク・ジウォン)代表、「正しい政党」の朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表、「正義党」の沈相ジョン(シム・サンジョン)代表、与党となる「共に民主党」の秋美愛(チュ・ミエ)代表の順に面会する予定だ。丁世均(チョン・セギュン)国会議長とも会う予定。 文氏はその後、国会本会議場前の中央ホールで大統領就任の宣誓を行い、国民に向けた就任あいさつを朗読する。 通常は大統領選の当選から就任まで約2カ月の政権引き継ぎ期間があるが、今回は朴前大統領が罷免されているため、9日の大統領選で当選した文氏はすぐに国政運営に携わることになる。こうした状況を考慮し、正式な就任式の代わりに国会で宣誓と就任あいさつを行うことにした。 就任宣誓後は青瓦台(大統領府)に向かい、付近で開かれる予定の市民の歓迎行事に出席する。午後2時半から記者会見し、首相と情報機関・国家情報院の院長内定者、大統領秘書室長など青瓦台の幹部人事を発表する予定だ。
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