大統領に就任し、韓国軍合同参謀本部議長と電話で話す文在寅氏(青瓦台提供)=10日、ソウル(聯合ニュース)
大統領に就任し、韓国軍合同参謀本部議長と電話で話す文在寅氏(青瓦台提供)=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】10日に発足した韓国の文在寅(ムン・ジェイン)新政権の初代首相候補に李洛淵(イ・ナクヨン)全羅南道知事(64)が事実上、内定したことが分かった。 文大統領はこの日、国会で就任の宣誓を行った後、午後に李氏の首相候補指名、情報機関・国家情報院の院長内定者と青瓦台(大統領府)の一部の幹部人事を発表する予定だ。 李氏は文政権の与党「共に民主党」の支持基盤の全羅道出身。日刊紙・東亜日報の元記者で、2000年に国会議員に初当選。4期を務めた。議員時代には「名スポークスマン」で知られ、02年には大統領選で勝利した盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏の報道官に起用された。08~12年には超党派の韓日議員連盟の副会長兼幹事長、12年に首席副会長を務めた。 複数の関係者は聯合ニュースの電話取材に「文大統領が李知事を長い間、気にかけていたと聞いている」などと伝えた。 李氏は聯合ニュースに対し「文大統領が党内予備選を争っていたころ、国政運営の方向を語り『パートナーとして一緒にやってほしい』とは言われたが、具体的なポストに関する言及はなかった。首相ポストについて人事権者から直接通知を受けたことはない」と言葉少なに語った。首相人事は国会の同意が必要となる。 あわせて、初代大統領秘書室長には任鍾晳(イム・ジョンソク)元国会議員(50)が事実上、内定した。 任氏は大学生時代、民主化運動に取り組んだ人物で、国会議員を2期務めた。ソウル市副市長に就任し朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長の側近とされたが、文氏の要請を受けて大統領選で文氏の秘書室長を務めた。
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