消火作業を行うヘリコプター=8日、三陟(聯合ニュース)
消火作業を行うヘリコプター=8日、三陟(聯合ニュース)
【三陟、江陵聯合ニュース】韓国東部の江原道三陟市で6日に発生した山火事は、発生から3日目を迎えた8日も消火活動が続いている。 江原道によると険しい山並みと強風で消火作業は困難を極めており、この日までに鎮火したのは火災全体の約60%にとどまる。 当局はヘリコプター38機と消防士ら5090人を投入し、消火に総力を挙げている。 しかし、三陟と太白をつなぐ峠道の山火事が強風にあおられて再び燃え上がるなど、鎮火のめどは立っていない。 消火活動では、二次災害も発生した。 8日午前11時45分ごろ、三陟市で消火にあたっていたヘリコプター1機が緊急着陸を行った際、搭乗していた整備士が負傷し、間もなく死亡した。 この事故の影響で、同地域に投入されたヘリコプターのうち同じ機種の12機が着陸指示を受け、約1時間消火作業が中断した。 鎮火したかに見えた江原道・江陵の山火事も、地面に埋もれた残り火で再燃した。現在、山火事が再び発生した地域には消防士や軍人、警察官など約2700人が投入されているが、消火作業は難航している。 三陟ではこれまでに100ヘクタールの山林が焼け、家屋3棟が被害を受けた。江陵の山火事では52ヘクタールの山林が焼失し、家屋33棟が燃えて69人が避難した。被害規模は今後さらに大きくなる見通しだ。 関係者は「午前中に強風が吹き難航したが、午後に入って風が収まり、消火を急いでいる」とし「今日中の完了を目標に、消火作業に全力を挙げている」と伝えた。
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