韓国の取り組みを受け、東海を「日本海」「東海」と併記する地図が増え始めている。仏紙ル・モンドの2015年版地図も同じフォントで併記した(提供資料)=(聯合ニュース)
韓国の取り組みを受け、東海を「日本海」「東海」と併記する地図が増え始めている。仏紙ル・モンドの2015年版地図も同じフォントで併記した(提供資料)=(聯合ニュース)
【ジュネーブ聯合ニュース】国際水路機関(IHO)の第19回総会が24日(現地時間)、モナコで始まった。世界の海域の境界や名称を記載するIHOの刊行物「大洋と海の境界」の改訂をめぐり、韓国政府は「東海」の表記へ総力を挙げている。 IHOは1929年の「大洋と海の境界」初版で東海を「日本海」と表記した。現行版である1953年の第3版でも同表記は変わっていない。 韓国は1997年の総会で初めて「日本海」の表記について問題提起し、5年ごとに開かれる総会で「東海」と表記すべきだと主張し続けてきた。 日本は「日本海」とだけ表記するよう主張。合意に至るまでは「東海」と「日本海」の併記を求める韓国政府の提案も受け入れていない。 この問題が平行線をたどっているために、IHOは改訂版を出せずにいる。 今回の総会でも両国は従来の主張を繰り返すとみられる。初日は結論が出なかったようで、最終日の28日に再び取り上げられる。 しかし、今回も結論を出せず、5年後に持ち越される可能性がある。電子海図の利用が広がり、「大洋と海の境界」はガイドラインとしての象徴性だけで、実効性は薄れていることもあり、加盟国は韓日の合意を待つ姿勢だ。
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