【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が15日午前、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕105年(太陽節)に合わせ、平壌で大規模な軍事パレード(閲兵式)を開催した。 朝鮮中央テレビはこの日午前10時5分(日本時間)からパレードの様子を生中継した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は同10時22分ごろ、スーツ姿でひな壇に登場した。 金委員長が登場すると、軍人らが一斉に歓声を上げた。金委員長は笑顔で拍手をしたり、手を振ったりしたほか、幹部らと話を交わすなど、余裕ある姿を演出した。 閲兵式では崔竜海(チェ・リョンヘ)党副委員長が演説し、北朝鮮について「東方の核強国、アジアのロケット盟主」と表現し、「米国の新政権は主権国家に対する軍事的攻撃を続け、世界平和と安全を厳重に脅かしている」と非難した。その上、「米国が無謀な挑発をするなら、直ちに打撃する。全面戦争には全面戦争で、核戦争には核打撃戦で対応する」と強調した。 朝鮮中央テレビも「わが式の最先端の攻撃手段と防衛手段を見せるため、閲兵式を行った」と報じた。  一方、粛清説が出回っていた金元弘(キム・ウォンホン)国家保衛相(秘密警察トップ)がこの日の閲兵式に登場した。韓国政府は解任されたとの見方を示していたが、閲兵式に登場したことからポストに変化はない可能性が出てきた。 金委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党宣伝扇動部副部長の姿も見られた。そのほか、ひな壇には黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長、金己男(キム・ギナム)党副委員長、崔泰福(チェ・テボク)最高人民会議(国会に相当)議長、呉秀容(オ・スヨン)党副委員長など北朝鮮の最高幹部らが出席した。ただ、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長の姿を見えなかった。
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