半潜水式の運搬船に載せられたセウォル号=(聯合ニュース)
半潜水式の運搬船に載せられたセウォル号=(聯合ニュース)
【木浦聯合ニュース】韓国の海洋水産部は、2014年4月に韓国南西部の珍島沖で沈没し、このほど海底から引き揚げられた旅客船セウォル号を予定通り6日に埠頭(ふとう)に移し、7日には台座に固定する設置作業を試みることを決めた。 海洋水産部の李哲朝(イ・チョルジョ)セウォル号現場収拾本部長は5日、「セウォル号を予定された通り6日に特殊移動装備のモジュールトランスポーター(MT、陸上に運ぶためのタイヤ付き運搬装備)480台に載せて移送する計画だ」と明らかにした。 引き揚げを担った中国企業、上海サルベージが4日、船体の重量をこれまでの推定値より1130トン重い1万4592トンと発表したことにより、干満の差が最小となる小潮が終わる7日までにセウォル号を陸揚げできるか不透明な状況だった。 李本部長は「6日午前までにテストを行った後で移送を進める計画だが、問題が発生した場合に備えて代案も検討している」と述べた。 代案については「最大荷重が60トンの大容量MTを利用して移送する方法だ」と説明した。現在準備されているMTの最大荷重は20~30トンだ。 5日午前中にもMTの試運転が始まる。 李本部長は「セウォル号の全体重量はある程度流動的だと考えなければならない」とし、「船体の重量を最大限減らし、MTが支えられる荷重を増やす方法と組み合わせて引き続き移送を試みている」と話した。 5日には、セウォル号の陸揚げのための準備作業に着手する。セウォル号を載せた半潜水式船舶に水先案内人が乗船し、タグボート2隻が半潜水式船舶の位置を調整して船尾を埠頭に接岸させる。 一方、事故海域の水中捜索は、この日の波の高さが1.4~3.9メートルと高くなったことで中断された状態だ。海洋水産部は気象条件が好転すれば捜索を再開する方針だと伝えた。この沈没事故では修学旅行中の高校生ら295人が死亡し、9人が行方不明のままだ。
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