【ソウル聯合ニュース】韓国軍の合同参謀本部は5日、北朝鮮が同日朝、東部の咸鏡南道・新浦付近から東海に向けて何らかの飛翔体を発射したことを明らかにした。弾道ミサイルとみられる。 北朝鮮は午前6時40分ごろ、新浦付近の地上から飛翔体を発射したようだ。飛距離は長くなかったとみられる。 新浦は北朝鮮が主に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射する場所として知られている。ただ、今回は地上から発射されており、SLBMの可能性は低いといえそうだ。 北朝鮮は先月22日に中距離の「ムスダン」とみられる弾道ミサイルの発射を試みたものの、失敗している。同月6日には北西部の東倉里付近から中距離の「スカッド」の改良型とみられる弾道ミサイル4発を発射した。 今回の飛翔体発射は、米中首脳会談を前にした武力誇示との見方が出ている。今月6日から米国で開かれる同会談では北朝鮮の核・ミサイル問題が重点的に取り上げられる見通しだ。 北朝鮮の挑発は、韓米両軍が今月末までの予定で実施している定例合同野外機動訓練「フォールイーグル」への反発とも受け止められる。韓米両軍は北朝鮮が弾道ミサイル発射だけでなく核実験など大がかりな挑発に踏み切ることもあり得るとみて、北朝鮮の動向を注視している。
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