北朝鮮を訪れる中国人観光客(イメージ)=(聯合ニュース)
北朝鮮を訪れる中国人観光客(イメージ)=(聯合ニュース)
【瀋陽聯合ニュース】北朝鮮が国際社会の制裁により外貨不足に直面する中、現地を訪れる中国人観光客が各地でぼったくりなどの被害に遭っていることが分かった。 中朝国境地帯の旅行業界消息筋は4日、北朝鮮が国際社会の制裁対象に含まれない観光分野を通じた外貨稼ぎに頼っていると話した。 そのため、中国の旅行会社を通じて北朝鮮を訪れる観光客は商店で法外な値段を提示されたり、故金日成(キム・イルソン)主席と故金正日(キム・ジョンイル)総書記の銅像に参拝する際に献花・献金を強要されたりしているという。 中国人観光客は北朝鮮の首都・平壌をはじめ、新義州、開城、板門店などを訪問するたびに、商店が外国人に適用する二重価格制により市中より高い品物を購入せざるを得ない状況だ。 ある消息筋は「北朝鮮観光に出かける観光客はノートパソコンや双眼鏡、MP3プレイヤーなどを携帯することができず不便を感じる上に、ぼったくりも体験する」とし、「商店が中国人観光客に市中よりも3~4倍高い価格で品物を売っている」と話した。 また平壌を訪れる観光客の大部分は万寿台にある金日成・金正日父子の銅像を訪れるが、献花用の花束を購入するよう勧められ、献金までさせられる。 消息筋は「金日成父子の銅像を参拝する際に北朝鮮の案内員2人が同行するが、1人は本当の案内員で、もう1人は観光客の監視員だ」とし、「観光客1人当たり50元(約800円)ずつ献金をすると案内員が態度を軟化させる」と話した。 このようにぼったくりや不便な体験をするにもかかわらず、観光客は引き続き北朝鮮を訪れている。 国境地域の消息筋は「中国人観光客は改革・解放と強制的な発展によって中国では見られなくなった、過去の社会主義国家の郷愁を味わうために北朝鮮を訪れるそうだ」と述べ、「最近は台湾の観光客も北朝鮮を多く訪問している」と伝えた。
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