北朝鮮、来月から「12年制義務教育」全面実施へ

北朝鮮が「12年制義務教育」を今年から全面施行する。金正恩（キム・ジョンナム）時代の革新的な教育政策に挙げられる12年制義務教育は当初昨年から全面施行される予定だった。

　北朝鮮労働党の機関紙労働新聞は29日「今年、全般的12年制義務教育を全面的に実施することになる」と報道した。

　全般的12年制義務教育の実施は単なる学制を1年増やすのに意義があるものではなく、教育システムを完備して教育内容や方法、教育の条件や環境で根本的な革新をもたらす教育分野での一大変革」と強調した。

　北朝鮮は1972年から幼稚園1年、小学校4年、高等中学校6年など11年制義務教育制度を施行してきた。しかし2012年最高人民会議で義務教育期間を11年から12年に拡大する「全般的12年制義務教育法令」を発表した。

　小学校をこれまでの4年から5年に増やすことが骨子である。これにより北朝鮮は、幼稚園1年、小学校5年、初級中学校3年、高級中学校3年の学制に変わる。

　これは無償教育と同じで国家財政に負担がかかるため、当時、国家財政の余力が確保されたという意味としても解釈できる。