文在寅氏(左)と安哲秀氏=(聯合ニュース)
文在寅氏(左)と安哲秀氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の失職に伴う大統領選(5月9日投開票)で、進歩(革新)系の最大野党「共に民主党」の公認候補選びで文在寅(ムン・ジェイン)同党前代表、野党第2党「国民の党」で安哲秀(アン・チョルス)同党前代表が優位に立っている中、政界では大統領選が両者の一騎打ちになるとの見方も出始めている。 ただ、支持率の面で文氏と共に民主党が安氏と国民の党より確実に優勢であることに加え、保守系の「自由韓国党」と「正しい政党」の候補もいることから、一騎打ちの構図になると見るのは早いとの反論も少なくない。 「一騎打ち論」は、大統領選の党公認候補を選ぶ全羅道での先の予備選で圧勝を収め、勢いに乗る安氏の側が言及しているものだ。これに対し文氏側は、一騎打ちムードを作ろうとするのは「反文在寅」感情の結集が目的だと見なしている。 前回2012年12月の大統領選では、文氏と安氏が野党候補の一本化を議論する過程で対立を露呈し、安氏が選挙の約1カ月前に身を引く形で文氏への候補一本化が実現したという経緯がある。それから約4年半を経て行われる今回の大統領選では、両者が本選で一歩も引かない対決を繰り広げることになりそうだ。
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