リニューアルした高速船「ビートル」(JR九州高速船提供)=(聯合ニュース)
リニューアルした高速船「ビートル」(JR九州高速船提供)=(聯合ニュース)
【釜山聯合ニュース】韓国・釜山と日本を結ぶ旅客船の運航会社が、格安航空会社(LCC)の台頭で減少する利用客を取り戻すため、船舶の改装や最新式の船舶の導入などで競争力向上に乗り出している。 釜山と日本を結ぶ旅客船の昨年の利用客は約120万4000人で、2014年に比べ約20万5000人の増加にとどまった。LCCの利用客が毎年大幅に増加していることから、旅行客が旅客船から航空便にシフトする傾向が強まっていることがうかがえる。 JR九州高速船は福岡と釜山を結ぶ高速船「ビートル」3隻のうち1隻の内装をリニューアルした。座席を200席から191席に減らし、荷物の保管スペースも広くした。WiFi(ワイファイ)を航海中でも利用できるようにしたほか、座席にUSBポートを設置するなど利便性を高めた。残り2隻についても年内に改装する予定だ。 釜山と福岡、対馬を結ぶ高速船を運航する韓国・未来高速(釜山市)は昨年10月、双胴船の高速旅客船「NINA」を就航した。定員は440人で、事故で破損した「コビー3号」の2倍以上。大型荷物や自転車も搭載可能だ。 釜山と大阪を結ぶカーフェリーなどを運航する韓国・パンスターグループ(ソウル市)も、定員600~750人の2万~3万トン級船舶を2020年初めから就航する計画だ。 船会社関係者は「多様な施設を備えて乗客にさまざまな楽しみを提供するなど、航空会社と差別化されたサービスで競争力を向上できる」と期待した。
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