金剛山=(聯合ニュース)
金剛山=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮がカジノ営業を許可するという破格の条件を掲げ、南東部の景勝地・金剛山の観光客船誘致に乗り出した。 北朝鮮が23日までにウェブサイト「金剛山」に掲載した「観光客船に対する投資案内書」と題する文書によると、北朝鮮の金剛山国際観光特区開発総会社は金剛山に近い高城港を母港とする2万~3万トン級の観光客船を誘致する計画を立てている。外国の単独企業または合弁企業が10年間に1000万~2000万ドル(約11億~22億円)を投じる条件で運航を認めるという。 客船の移動範囲を「ウラジオストク・羅先・元山・金剛山」「東南アジア・金剛山・元山」と記し、同盟国のロシアや比較的友好国の多い東南アジアの観光客をターゲットとしていることを明確にした。 特に、1000人の旅客が「文化的で安全な旅」を楽しめるよう、客船にはさまざまな施設を設けるとし、「カジノも営業できるよう計画している」と説明した。 韓国・慶南大極東問題研究所の林乙出(イム・ウルチュル)教授はこれについて「ギャンブルそのものを禁じている北で、カジノを許可するという条件は非常に破格」と述べ、日増しに厳しくなる制裁を観光事業で打開しようとしているとの見方を示した。 ただ、国際社会が北朝鮮への制裁を強めている中、外国企業が北朝鮮観光への投資に積極的に乗り出すかどうかは未知数だ。 韓国政府は2008年に北朝鮮兵により韓国人観光客が射殺された事件を受け、1998年から行っていた金剛山観光を中断した。これに対し、北朝鮮は2011年に韓国が金剛山観光事業に参入できないよう措置を取り、同年秋には中国人などを対象にした同地の観光事業を始めた。
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