尹炳世外交部長官(左)とティラーソン米国務長官=(聯合ニュース)
尹炳世外交部長官(左)とティラーソン米国務長官=(聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】米国を訪問中の尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官は23日、米国が新たな視角からの対北朝鮮政策の検討に着手したことに関連し、「北に対する制裁の圧力を持続しなければならないという共通認識が反映されており、この過程でティラーソン米国務長官を通じてわれわれの意見が伝達され、反映されている」と述べた。 ティラーソン氏が米国務省内で開いた外相会合に出席した尹氏は記者団に対し、「今後、米国の対北朝鮮政策の検討過程でも我々の立場が大きく反映されるだろう」と明らかにした。 朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免などで韓国が外交の舞台から疎外されているとの指摘に関しては「トランプ政権発足以降、高官級の協議は過去に例を見ないほど活発だ」などとして、韓国内の状況が韓米協調に与える影響はほとんどないと強調した。 また「あらゆる協議で米国側は我々の意見を徹底的に傾聴し、その結果を政策に反映し、中国にも伝えてきた」とし、「(トランプ)政権発足初期に対北朝鮮政策の検討が重要だという点で、両国の高官級の頻繁な接触は相当な好材料だ」と述べた。 先ごろのティラーソン氏訪韓の成果については、韓米両国が北朝鮮の直接的な脅威と切迫感に対する認識を共有したと伝えた。 中国が米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反発して韓国への報復措置を続けていることについては、世界貿易機関(WTO)に中国の行為がWTOの規定に抵触していることを伝えており、今後の中国の措置によって追加の対応策を検討すると述べた。 一方、ロイス米下院外交委員長が対北朝鮮制裁強化策を発表したことに対し、「昨年初めに通過した対北制裁法も強力だったが、今回はさらに強硬な法案が作成されたという点で示唆するところが大きく、北の脅威を認識する米国の立場を理解できる重要な動向とみている」と評価した上で、「特に中国の態度に影響を及ぼす内容が含まれている」との見方を示した。 駐韓米国大使の任命が遅れているとの指摘に対しては、「朝鮮半島の任務は複雑で重要性が高いため、これに対応できる専門性と力量を備えた人材を探すのに時間がかかっているようだ」と説明した。
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