中国が自国の旅行会社に韓国旅行商品の取り扱い中止を指示したことから、訪韓中国人が急減した。ソウルの繁華街にある化粧品小売店は閑散としている(資料写真)=(聯合ニュース)
中国が自国の旅行会社に韓国旅行商品の取り扱い中止を指示したことから、訪韓中国人が急減した。ソウルの繁華街にある化粧品小売店は閑散としている(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の化粧品が韓流ブームを追い風に中国で人気を集め、対中輸出額がこの3年間で5倍以上に急増したことが分かった。全体の化粧品輸出に中国向けが占める割合も40%近くまで拡大した。しかし、中国は最近、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反発し韓国に対する経済的な報復措置を取り始めており、韓国の業界関係者は化粧品も標的になるのではないかと懸念を強めている。 大韓化粧品協会は16日までに、昨年の韓国の化粧品輸出額を41億7800万ドル(約4740億円)と集計した。前年から43.6%急増し、過去最高を記録した。このうち中国向けが33.1%増の15億6000万ドルだった。 対中輸出は年々増加し、昨年は2013年(3億ドル)に比べると5.2倍に拡大した。韓国の化粧品輸出全体に占める割合も03年は21.4%だったが、10年には41.3%に上昇。11年からは20%台前半から半ばで推移した後、14年が31.0%、15年が40.3%と再び拡大し、昨年も37.3%を占めた。 一方、中国の化粧品輸入をみると、昨年6月末時点で韓国製品の割合が23.7%と、フランス(29.3%)の次に大きい。3位が日本(15.2%)、4位が米国(10.9%)だった。韓国のシェアは10年の5.4%から大きく躍進した。大手メーカーの製品だけでなく、中小メーカーのシートマスクなども好評だ。 ところが中国は最近、韓国の化粧品に対する衛生許可を先延ばしにしたり行政指導を強化したりと、THAADの韓国配備を受けた報復とみられる措置を取っている。韓国の対中化粧品輸出に悪影響を及ぼしかねない。
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