昨年の小中高生1人当たりの私教育費は過去最高額を記録した(CGイメージ)=(聯合ニュースTV)
昨年の小中高生1人当たりの私教育費は過去最高額を記録した(CGイメージ)=(聯合ニュースTV)
【世宗聯合ニュース】韓国の教育部と統計庁は14日、小中高生の塾通いなどの費用を調べた「2016年小中高私教育費調査」の結果を発表した。 調査は全国の小中高生の保護者4万3000人を対象に行われた。昨年の小中高生1人当たりの平均私教育費は月平均25万6000ウォン(約2万5600円)となり、前年より1万2000ウォン(4.8%)増加した。調査が始まった2007年以降、金額・増加幅ともに過去最高となった。 小学生は24万1000ウォンで前年比4.5%増加し、高校生は26万2000ウォンと同10.9%増加した。一方、中学生(27万5000ウォン)は0.1%減少し、前年とほぼ同水準だった。 教科別では英語と数学にかける私教育費が小幅減少し、国語と社会・科学にかける費用は増加した。芸術・スポーツでは、音楽と体育の私教育費がそれぞれ20.8%、19.3%と大幅に増加した。 教育部の関係者は「芸術・スポーツにかける私教育費は、2007年以降増加傾向にある」とし、「所得と教育水準が上がり、価値観が変化したことで素質や適性を開発するための芸術・スポーツ教育の需要が増えている」と話す。 また、少子化の影響で児童・生徒数は減少したものの、私教育費全体の規模は増加に転じた。 昨年の私教育費の総額は約18兆1000億ウォンで、15年(17兆8000億ウォン)に比べ1.3%伸びた。私教育費の総額が増加したのは7年ぶり。一方、昨年の小中高生の数は前年に比べ3.4%減少した。 昨年の私教育への参加率は67.8%で、前年比1.0ポイント下落した。小学生(80.0%)と中学生(63.8%)は前年より減少し、高校生(52.4%)は前年より増加した。 教育部の関係者は「中学生の私教育費や私教育参加率が減少したのは、自由学期制(在学中の1学期間は中間・期末考査を行わず、体験学習を中心とする)の施行により主要教科の私教育への依存度が低下したため」と説明??した。
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