朴氏は12日に青瓦台(大統領府)官邸を出て、ソウル市内の自宅に戻った=12日、ソウル(聯合ニュース)
朴氏は12日に青瓦台(大統領府)官邸を出て、ソウル市内の自宅に戻った=12日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国憲法裁判所の罷免決定で失職した朴槿恵(パク・クネ)前大統領に対し、検察が本格的な捜査に入った。朴氏は長年の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入を容認したとされるが、大統領だったこれまでは直接調べを受けていなかった。検察が朴氏をいつ出頭させ調べるかに関心が集まっている。 検察の関係者は13日、「朴前大統領にまだ出頭を通知していない。決まったことは何もない」と述べた。 憲法裁が罷免を決定したことで次期大統領選は5月9日の実施が有力視される。法曹界内外では、大統領選に及ぼす影響を考慮し大統領選までに朴氏の取り調べと起訴を終えるとの見方と、大統領選後に持ち越すとの見方の両方がある。ただ、崔被告ら共謀関係が疑われる被告と、朴氏と崔被告側への贈賄罪などで起訴された李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会ら関係者の刑事裁判が進行中という点を踏まえると、検察が捜査を先延ばしにするよりは一定期間内に終わらせるとの見方の方が多い。 金秀南(キム・スナム)検事総長は捜査の時期や方法をめぐり、検察首脳部や法曹界の重鎮の意見を聞いたとされる。検察が3月末から4月初めごろまでに朴氏の対面聴取を経て起訴まで終える方針を固めたならば、早ければ今週中に朴氏を出頭させる可能性もある。 期限切れとなった特別検察官チームの捜査を引き継いだ検察の特別捜査本部は、朴氏の対面聴取が鍵を握るとみている。朴氏の容疑は、検察がつかんでいた八つに特別検察官チームが追加したものを合わせ、13に上る。特別検察官チームはこれを確認するため、青瓦台(大統領府)で朴氏の対面聴取をしようとしたが、青瓦台側との調整がつかず実現しなかった。 検察は捜査記録の検討を終え、近く捜査計画を立てて朴氏を出頭させる準備に取り掛かるとみられる。朴氏が正当な理由なく、あくまで出頭に応じない場合、検察が逮捕状発付を請求するとの観測も一部ではある。
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