宣告の様子を同時通訳で生中継するNHKの画面=10日、ソウル(聯合ニュース)
宣告の様子を同時通訳で生中継するNHKの画面=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の憲法裁判所が10日、朴槿恵(パク・クネ)氏の大統領罷免を決定したことについて、海外のメディアも迅速に報じた。日本のNHKや英BBC、中国の国営中央テレビ(CCTV)などのテレビ局は、放送中に緊急ニュースとしてこのニュースを伝えた。 各メディアは、朴氏が韓国初の女性大統領であり、朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領という「独裁者(dictator)」の娘だったことに注目し、その劇的な立場の変化を伝えた。AP通信は「2012年の大統領選で、父親に対する保守層の郷愁の中で勝利した独裁者の娘が、スキャンダルにより退くことになった」と報じた。英紙フィナンシャル・タイムズは「(憲法裁の)判断が賄賂と身内びいきで汚染された国を改革するきっかけになるよう、多くの人が期待している」と伝えた。 NHKやテレビ朝日など日本のメディアは憲法裁の宣告の様子を同時通訳で生中継し、弾劾決定が韓日関係に与える影響に注目した。 また、米国のメディアは北朝鮮が挑発を繰り返し緊張が高まっている中で朴氏が失職したことに触れ、次期政権の対北朝鮮政策に関心を示した。 米紙ニューヨーク・タイムズは、朴氏がこれまで米政権の強硬路線に歩調を合わせてきたことを挙げ、「北朝鮮との対話に重きを置く野党に権力が集まる可能性がある」との見方を示した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルも、5月と見込まれる大統領選で「米国のアジア政策により懐疑的で、北朝鮮と中国により同調的な指導者が当選するだろう」と伝えた。
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