韓国次期大統領の候補たち=(聯合ニュース)
韓国次期大統領の候補たち=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国では10日、朴槿恵(パク・クネ)氏の大統領罷免を認める憲法裁判所の判断が示されたことで、本格的な次期大統領選モードに突入した。 昨年12月に国会で朴氏の弾劾訴追案が可決されてから3カ月にわたり、大統領選の早期実施が不確実な中で動いてきた立候補者たちは、これから死活をかけた勝負を繰り広げることになった。 各政党は大統領選での勝利に向けた戦略を取り始めた。野党は、朴氏弾劾を導いた勢いを政権交代につなげるという意志が固い。一方、与党は逆転に向けた勢いを強めると予想される。 最大野党「共に民主党」は、朴氏の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件により朴氏が罷免されたことを強調つつ、与党側を「清算すべき対象」と規定した基調を最後まで維持するとみられる。 同党は大統領選の早期実施こそ政権交代のための確実なカードであるとみている。大統領選有力候補の支持率調査で、同党に所属する文在寅(ムン・ジェイン)前代表、安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事、李在明(イ・ジェミョン)城南市長の支持率の合計が60%を超えているためだ。 党公認候補を決める予備選は文氏、安知事、李市長の三つどもえの戦いになる見通しだ。 与党の自由韓国党は、大統領選に向け体制刷新を素早く行うとみられる。国を混乱に陥れた責任から逃れることはできないという批判的な世論に対抗し、朴氏罷免の不適切性を指摘する世論を盛り上げ、保守層の集結を試みると予想される。 同党は「自粛期間」を経て、大統領選準備団を解散し、選挙管理委員会を稼働させる計画だ。競争力を備えた保守候補に目されている黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相が入党し、同党所属の洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶尚南道知事が出馬宣言をした場合は保守勢力の結集により野党候補との一大決選も可能とみている。 保守系「正しい政党」は、すでに予備選のルールを決めており、劉承ミン(ユ・スンミン)国会議員と南景弼(ナム・ギョンピル)京畿道知事の若く合理的なイメージをアピールし、政策対決で勝負して支持者を獲得する狙いだ。 第2野党の「国民の党」は、予備選のルールをめぐり安哲秀(アン・チョルス)前代表と孫鶴圭(ソン・ハクギュ)元民主党代表が 対立しており、予備選の実施自体が不透明な状況だ。一部では孫氏の離党の可能性もささやかれている。
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