北朝鮮住民ら(CG)=(聯合ニュース)
北朝鮮住民ら(CG)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件が北朝鮮の平壌でうわさになっているようだ。韓国で活動する北朝鮮脱出住民(脱北者)団体「NK知識人連帯」の金興光(キム・フングァン)代表が3日、聯合ニュースの電話取材に「海外駐在員を通じ平壌市内に事件が伝わり、市民が憤っている」と明らかにした。 金氏は平壌から中国に出張に来ていた知人と1日に電話で話したとしながら、「50~60代の市民は一時期後継者候補だった金正男のことを知っている。首領(金日成主席)の嫡孫で将軍(金正日総書記)の長男である彼を殺すとはあり得ないことだと考えている」と伝えた。また、「兄まで殺害した金正恩に市民が怒りをみせている」とした。 元高官の脱北者によると、先月13日の事件発生から10日ほど過ぎたころには平壌市民の多くが事件を知っていた。平壌では市民を対象にした教育の場が急に増えたという。その内容について、この脱北者は「国と革命の前に罪を犯せばたとえ血縁だろうと許してはならないとして、社会主義の精神を強調する教育」だと伝えた。市民の間では「金正恩が兄の金正男を殺害したことに正当性を持たせるためではないか」という話もささやかれているという。
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