閣議で発言する黄教安氏=21日、ソウル(聯合ニュース)
閣議で発言する黄教安氏=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相は21日の閣議で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件と関連し、「国際社会の目をそらすため(北朝鮮が)新たなテロを起こす可能性もある」と指摘した。その上で、テロ対応態勢をあらためて点検するとともに、国内にいる主要な北朝鮮脱出住民(脱北者)らの保護に万全を期すよう閣僚らに求めた。黄氏は20日、正男氏殺害事件を北朝鮮による「テロ」と非難している。 黄氏はまた、定例の韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」と野外機動訓練「フォールイーグル」が来月実施されることに触れ「堅固な韓米連合防衛態勢を土台に北の挑発を抑止し、国民の生命と安全保障を守っていくべきだ」と述べた。 国内で反対の声がある米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備については、国の安全と国民の生命を守るための自衛的措置だとし、「国内で葛藤が広がったり分裂の様相を呈したりするのは望ましくない」と述べた。
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