インタビューを受ける五味洋治氏=16日、東京(聯合ニュース)
インタビューを受ける五味洋治氏=16日、東京(聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害されたことに関連し、東京新聞の五味洋治編集委員は16日、正男氏は正恩氏が自身に対する暗殺命令を出していたことを2012年ごろから知っていたと思われると話した。聯合ニュースとのインタビューで明らかにした。 五味氏は2012年に「父・金正日と私 金正男独占告白」を出版。正男氏と交流があった。同書出版後は正男氏との連絡が途切れたが、取材していた当時、正男氏が「しばらく敏感な話はしない」と言っていたことを紹介した上で、今になって思うと、2012年ごろは何か感じるものがあったのではないかと話した。 正男氏が空港で毒殺されたことに対しては、人が多いところでわざと残忍に殺害したとみられるとした上で、金正恩体制の批判者や反対勢力、脱北した北朝鮮の高官に対する警告の効果を狙ったのではないかと分析した。 また、先ごろ北朝鮮の金元弘(キム・ウォンホン)氏が国家保衛相を解任されたことなどの影響を受け、部下らが正男氏の暗殺を急ぐ必要があると考えた可能性があるとも指摘。その上で、正恩氏への忠誠を示す競争の中で、時期を深く考えず、殺害が実行された可能性があるとした。 正男氏とマレーシアの関係については、2013年12月に処刑された叔父で北朝鮮ナンバー2だった張成沢(チャン・ソンテク)氏や、同氏の流れに属する人たちが秘密資金を置き、正男氏が管理していたという話もあると紹介。また正男氏がシンガポールでの事業をマレーシアで間接的に運営していたという話もあると伝えた。
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