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韓国の挺対協 事務方トップに在日3世の梁路子氏
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を支援する団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)の新たな事務方トップに在日韓国人3世が任命され、注目が集まっている。挺対協はこのほど開かれた2017年の定期総会で今年から活動する新事務処長に総務チーム長を務める梁路子(ヤン・ノジャ)氏を任命したと明らかにした。 梁氏の祖父母は日本の植民地時代に日本に移り住んだ。梁氏は学生時代を日本で過ごしながら、日本と韓国を行き来していたが、2004年に韓国の大学で学ぶため韓国に拠点を移した。 06年から週末に慰安婦被害者のための施設などでボランティア活動をし、09年からは本格的に挺対協での活動を始めた。 聯合ニュースの取材に対し、「在日同胞の立場で韓日両国の間にある問題を解決するために私ができることは何かと考え、最も急がれることが慰安婦被害者問題と思い、正式に挺対協に入った」と話した。 また「90年代に日本で慰安婦被害者問題が大きな話題になった時、とても衝撃を受けたが日常が忙しく忘れて過ごした」と述べた上で、「そうして過ごすうちに、慰安婦問題に関する講義などを聞き、(被害者の)おばあさんを手伝いたいと考え、ボランティアを始めた」と説明した。 事務処長就任にプレッシャーを感じているが、慰安婦被害者の目標が達成されるまで与えられた役割を果たすつもりだ。 梁氏は慰安婦問題をめぐる2015年末の韓日合意により、被害者の夢は一瞬にして崩れたとした上で、「おばあさん方がこの難しい状況を克服し、日本政府が真の謝罪をする時まで、少しでも力になりたい」と話した。 挺対協側は今回の人事について、梁氏は在日として日本で差別に遭い、歴史による痛みを知るため、慰安婦被害者の痛みに寄り添えると説明した。 挺対協の尹美香(ユン・ミヒャン)常任代表は梁氏について、「民族差別の中で、自身のアイデンティティーについて悩み、在日同胞問題と旧日本軍による性奴隷問題が同じ脈絡で解決されなければならないという認識を持つようになった」と伝えた。