テ・ヨンホ前公使(資料写真)=(聯合ニュース)
テ・ヨンホ前公使(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、正男(ジョンナム)氏がマレーシアで13日に殺害された事件を受け、韓国政府が自国に亡命した主な北朝鮮脱出住民(脱北者)に対する警護を大幅に強化したことが15日、政府筋の話で分かった。昨夏に脱北して韓国に亡命し、インタビューに応じるなど積極的に活動しているテ・ヨンホ前駐英北朝鮮公使に対する警護も強化されたという。 元高官など主要な脱北者が韓国入りすると、通常は3~4年ほどボディーガードが付いて身辺を保護する。公開的な活動をする人の場合はこの期間が過ぎても密着警護が続く。 脱北者団体「自由北韓運動連合」の朴相学(パク・サンハク)代表のように北朝鮮体制を批判するビラ散布に関わる脱北者も、北朝鮮のターゲットになりかねないためボディーガードが付くという。 統一部の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)報道官はこの日の定例会見で、脱北者に対する身辺保護システムを点検していると伝えた。 韓国では過去に、金正日(キム・ジョンイル)総書記の妻だった成恵琳(ソン・ヘリム)氏のおい、李韓永(イ・ハンヨン)氏が北朝鮮工作員に殺害される事件が起きたほか、黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記の暗殺を企てたとして北朝鮮工作員が逮捕されたこともあった。
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