北、5年前から暗殺計画…正男氏は「殺さないで」と手紙送っていた＝韓国情報機関

韓国情報機関、国家情報院（国情院）は15日、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男（キム・ジョンナム）氏（45）が殺害されたことを確実視する中、事件発生から3～4時間後に殺害事件を認知したことを伝えた。

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　国情院はまた、金正恩委員長が5年前に金正男氏の暗殺命令を下し、金正男氏は同年4月、金正恩委員長に「私と家族を殺さないで」と書いた手紙を送っていたことを明かした。

　国情院はこの日の懇談会で、パスポートの氏名が“キム・チョル”とする金正男氏と見られる人物がマレーシアで殺害されたことを確認した。また、「印象としては金正男だが、解剖や血液検査をすべて終えなければ判断できない。マレーシア警察の発表はキム・チョルという北朝鮮のパスポートを持った北朝鮮人が死亡したとして、金正男とはまだ特定していない」と説明した。

　金正男氏の殺害事件は現地時間で13日午前9時頃発生した。金正男氏がマレーシアからマカオに向かう飛行機に搭乗するため列に並んでいた状況で、2人の女が接近、このうち1人の女が金正男氏の身体に接触した。その後、金正男氏はカウンターに助けを求め、プトラジャヤ病院への搬送中に死亡した。

　金正恩委員長は去る2011年の執権以後、金正男氏に対し「必ず処理しなければならない」という暗殺命令を下していたという。