正男氏の妻と娘が住んでいたとされるマカオのマンション=15日、マカオ(聯合ニュース)
正男氏の妻と娘が住んでいたとされるマカオのマンション=15日、マカオ(聯合ニュース)
【マカオ聯合ニュース】北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男で、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である正男(ジョンナム)氏(45)が13日にマレーシアで毒殺されたと伝えられ、息子のハンソル氏ら家族の行方に関心が集まっている。正男氏の殺害が意図的なものだったとすれば、その家族にも被害が及びかねないためだ。 聯合ニュースの取材陣は殺害が伝わるとすぐさまマカオに向かい、正男氏の2人目の妻とされる女性と娘が住んでいたマカオ・タイパ島の超高層マンションを訪ねたが、行方をつかめなかった。このマンションは娘が通うインターナショナルスクールに近い。ロビーで会った警備員は、正男氏の妻やハンソル氏の名前をほとんど聞いたことがないと話した。 現地の韓国人の中には、2~3年前から正男氏の妻と娘の姿が全く見えず、マカオを去ったのではないかと話す人もいた。一方で、家族がボディーガードや知人の家に滞在しているとの見方もある。 ハンソル氏は2011年に東欧ボスニア・ヘルツェゴビナのインターナショナルスクールに入学した。フランス名門校のパリ政治学院で学んだ後、マカオへ戻ったとされている。 正男氏が07年ごろからボディーガードと共に住んでいたとされたマカオ・コロアン島の4階建て住宅も、ドアが固く閉ざされていた。郵便ポストにはロン某氏宛てに届いた昨年7月の公共料金の通知書などが残されており、住人がいなくなって久しいように見えた。横の建物のチャイムを鳴らして正男氏について知っているかどうか尋ねたが、「全然知らない」という答えしか返ってこなかった。
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