北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞が公開した中距離弾道ミサイル「北極星2型」の発射場面=13日、ソウル(北朝鮮・労働新聞=聯合ニュース)
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞が公開した中距離弾道ミサイル「北極星2型」の発射場面=13日、ソウル(北朝鮮・労働新聞=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国軍の関係者は13日、北朝鮮が前日に北西部・平安北道から発射した弾道ミサイルについて、「軌跡を(発射から)2分以内に探知、識別した」と明らかにした。東海で作戦待機中だった海軍のイージス艦と、陸上に配備された弾道弾早期警報レーダー「グリーンパイン」がほぼ同時にとらえたという。 海軍のイージス艦は探知距離が1000キロ以上のレーダー、SPY-1Dを搭載している。グリーンパインの探知距離は600キロ以上とされる。しかし、両レーダーは平安北道より北で発射された北朝鮮の弾道ミサイルをある程度の高度に達するまではとらえることができない。1~2分以内にとらえることができるとされる。 一方、米軍が保有する早期警戒衛星は弾道ミサイル発射時に放出される赤外線を探知するため、発射と同時に探知することができる。 専門家らは、早期警戒衛星でなくとも偵察衛星で北朝鮮の弾道ミサイル発射車両を識別することができれば迅速な対応が可能だと主張する。 これに関し韓国国防部の当局者は、独自に偵察衛星能力を確保できるのは2023年以降になると話している。 韓国軍は衛星による弾道ミサイル探知、識別能力を保有していないために、北朝鮮が発射した弾道ミサイルに対する情報判断にも苦慮しているもようだ。合同参謀本部は北朝鮮が12日に発射したミサイルを、最初は中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)と推定したが、5時間後に「ムスダン」(射程3500キロ以上)の改良型と訂正した。 韓国軍が北朝鮮の弾道ミサイルへの対応、探知、迎撃能力を引き上げるには、偵察衛星の早期配備が必要との主張に弾みがつきそうだ。 一方、北朝鮮メディアは13日、前日に中長距離弾道ミサイル「北極星2型」の発射実験に成功したと報じた。
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