全国市・道議会議長協議会の出席者=8日、水原(聯合ニュース)
全国市・道議会議長協議会の出席者=8日、水原(聯合ニュース)
【水原聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」を独島に設置することに対し異なる立場を示してきた韓国・京畿道の議会側と独島を管轄する慶尚北道の議会側が日本を糾弾する決議文採択をめぐって衝突した。 京畿道議会によると、同議会の鄭基烈(チョン・ギヨル)議長は8日、京畿道・水原で開かれた全国市・道議会議長協議会で「平和の少女像設置関連日本の独島領有権主張に対する糾弾決議文」を提出した。 決議文は「京畿道議会が独島に少女像を設置しようとするのは、独島が韓国の領土であるため」として、「岸田文雄外相の『竹島はわが国固有の領土だ。この立場に照らしても受け入れられない』との発言は妄言であり、厳然とした内政干渉」との主張を盛り込んだ。 だが、決議文採択に向けた本会議前の会議で、慶尚北道議会の金ウン奎(キム・ウンギュ)議長が決議文のタイトルに異議を唱え、本会議開催は約3時間遅れた。 慶尚北道議会は独島への少女像設置に否定的な立場を示してきた。同議会独島守護特別委員会の南鎮福(ナム・ジンボク)委員長は「外交問題だけでなく、天然保護区域の問題がある独島に少女像を設置することについては慎重にアプローチしなければならないが、京畿道議会が軽率に進めた側面がある」と批判している。 本会議では決議文のタイトルから「平和の少女像設置関連」を抜き、「日本の独島領有権主張妄言に対する糾弾決議文」とし、本文の一部文言を修正して採択した。 京畿道議会の団体「独島愛・国土愛の会」はソウルの日本大使館前に少女像が設置されてから6年となる12月14日に独島に少女像を設ける計画を明らかにし、募金運動を行っている。 だが、韓国政府は慰安婦問題と独島問題は別として、独島への少女像設置に反対している。 京畿道議会は決議文の採択を皮切りに、国民に理解を求める活動を行っていく計画だったが、出だしからつまずいた形となった。
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