SKハイニックス=(聯合ニュースTV)
SKハイニックス=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国の半導体大手SKハイニックスが、東芝が分社化する半導体メモリー事業への出資に名乗りを上げたことが7日までに分かった。SKグループは先月、半導体ウエハーを製造する韓国企業の買収を決めたのに続き、NAND型フラッシュメモリーで競争力を持つ東芝の半導体メモリー新会社に出資することで、半導体事業の強化を図りたい考えだ。 東芝は先月、3月末をめどにNAND型フラッシュメモリーを含む半導体事業を分社化し、外部から20%未満の出資を受け入れる方針を明らかにした。原子力事業の損失に備え財務体質を強化するため。 電子業界の関係者によると、SKハイニックスは今月3日に出資に関する提案書を提出した。2兆~3兆ウォン(約1960億~2950億円)台を提示したと推定される。これについてSKハイニックスは「確認に応じられない」とコメントしている。 海外の調査会社IHSによると、昨年7~9月期のNAND型フラッシュメモリーの世界シェアは韓国のサムスン電子が36.6%で首位、東芝が19.8%、米ウエスタンデジタルが17.1%、SKハイニックスが10.4%、米マイクロン・テクノロジーが9.8%の順。 SKハイニックスが東芝の新会社へ出資することになれば、DRAMに比べると弱いNAND型フラッシュメモリーの競争力強化につながると見込まれる。 SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は2011年、周囲の反対を押し切ってハイニックス半導体(現SKハイニックス)を買収して半導体事業に進出。先行きに不透明感が漂う時期にも設備投資を続けてきた。 最近の半導体メモリーの業況改善を追い風に、SKハイニックスは昨年10~12月期に1兆5000億ウォンの営業利益を記録。今年は7兆ウォンを投資する計画を明らかにしている。 また、SKグループの持ち株会社のSKは先月23日、LGグループから半導体ウエハーを専門とするLGシルトロンの株式51%を6200億ウォンで買収すると発表した。半導体事業の垂直統合が進むことになる。
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