3日午前、青瓦台の迎賓館前を通る捜査チームの車両。捜査チームは青瓦台が強制捜査を拒否したことを受け、同日午後に撤収した=(聯合ニュース)
3日午前、青瓦台の迎賓館前を通る捜査チームの車両。捜査チームは青瓦台が強制捜査を拒否したことを受け、同日午後に撤収した=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相は6日、朴槿恵(パク・クネ)大統領をめぐる疑惑を調べている特別検察官の捜査チームから青瓦台(大統領府)の家宅捜索を行えるよう協力要請を受けたことに対し、拒否する意向を示した。黄首相側が聯合ニュースの取材に明らかにした。 黄氏側は「青瓦台の家宅捜索は黄権限代行ではなく、青瓦台が決める問題という立場に変わりはない」と表明。その上で「大統領秘書室長と警護室長が関連法令に基づき、強制捜査に応じなかったと承知している」とした。青瓦台が軍事上・職務上の秘密保持を理由に捜査チームによる強制捜査を拒否したことは法的に問題がないと判断したもようだ。 黄氏側は「青瓦台にどのような機密があるのか分からないため、黄権限代行は強制捜査を受け入れるか拒否するかに関する権限は持っていない」として、「黄権限代行が上(の立場)にいるとしても、強制捜査を指示することはできない」と説明した。 捜査チームは3日、青瓦台の家宅捜索を試みたが、青瓦台は軍事上の秘密保持が必要な場所の場合(刑事訴訟法第110条)と職務上の機密物がある際(同第111条)には責任者の承認なく、強制捜査をできないとの規定を根拠に拒否した。 捜査チームは黄氏に対し、協力を要請する公式文書を送り、5日の会見で「月曜日(6日)ごろ答弁があるのではないかと思う」として、「もし来ない場合はその後に追加措置を取る」との姿勢を表明していた。 黄氏は捜査チームに返信しない方針という。
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