朴大統領の退陣を求める集会(資料写真)=(聯合ニュース)
朴大統領の退陣を求める集会(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追をめぐり、賛成派と反対派がそれぞれ4日の土曜日にソウルの中心部で大規模集会を開く。警察などが3日、伝えた。 約1500の団体でつくる「朴槿恵政権退陣非常国民行動」は4日午後5時から光化門広場で14回目となる集会を主催し、2月中の朴大統領の弾劾成立、朴大統領に近い黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相の辞任などを訴える。 主催側は、弾劾を審理する憲法裁判所に朴大統領側が大量の事実照会や証人を申請したり、弁護人団全員の辞任を示唆したりして審理の引き伸ばしや中断を図っていると主張する。朴大統領が保守系メディアを選んでインタビューに応じ、自身の立場を強弁したこと、国政介入事件で起訴された朴大統領親友の崔順実(チェ・スンシル)被告が捜査に露骨に不満を見せたことなどは、朴大統領側が組織的な「反撃」に出たことを意味すると見なしている。 一方、朴大統領支持団体も弾劾反対を訴える集会を続ける。保守団体などでつくる「大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部」は4日午後2時から、ソウル市庁付近で11回目となる集会を開催する。 集会では、マスコミの捏造(ねつぞう)報道や親北朝鮮勢力による扇動が弾劾政局をつくったとし、朴大統領が弾劾される理由はないと主張する予定だ。また、朴大統領に絡む疑惑を調べる特別検察官の捜査が政治的に行われていると訴えるようだ。 賛成派と反対派の集会場所は500メートルほどしか離れておらず、衝突も懸念されることから、警察は双方に自制を求めている。
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