ミャンマーから帰国後、記者の質問に答える柳在景大使=(聯合ニュース)
ミャンマーから帰国後、記者の質問に答える柳在景大使=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を調べている特別検察官の捜査チームは31日、柳在景(ユ・ジェギョン)駐ミャンマー大使を参考人として呼び出し、取り調べを行った。 31日朝にミャンマーから帰国した柳大使は仁川国際空港に到着後、捜査チームの事務室に直行した。 同チームは、サムスン電子の元専務で外交経験のなかった柳氏が昨年5月に駐ミャンマー大使に任命された背景に、崔被告の介入があったとして調べている。 崔被告は大使任命の2カ月前に柳氏に会い、面談したとされる。 ほかにも、捜査チームは前青瓦台政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)被告の手帳に、朴大統領がサムスン出身の役員をミャンマー大使に任命するよう指示したことを示す記述があることを確認した。 捜査チームは、崔被告が柳大使と面談した後に青瓦台(大統領府)に柳氏を推薦し、朴大統領がこれを追認したとみている。 同チームは大使任命に関する崔被告の人事介入が、利権と関連している可能性に注目している。 韓国政府は昨年、政府開発援助(ODA)の一環としてミャンマーで「Kタウンプロジェクト」を推進した。現地にコンベンションセンターを無償で建設し、韓国の企業??を入居させて両国間の交流と韓流拡散の拠点とする趣旨だったとされる。 しかし、事業を進める過程で崔被告が特定企業の代表にプロジェクトの代理店に選定されるよう援助すると持ちかけ、企業の持ち分を受け取ったことが明らかになったという。 これに対し、崔被告が自身の利権のために有利な人物をミャンマー大使に指名したのではないかとの疑いが持たれている。 柳大使は空港で記者に対し「ミャンマーのKタウンプロジェクトについて確認した結果、現実性がないとして正式に事業を終了した」と述べ、「崔氏が(利権を狙って)私を大使にしたとすれば、人選を間違えている」と主張した。
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