免税店で販売されているたばこ=(聯合ニュース)
免税店で販売されているたばこ=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の統計庁によると、昨年のたばこ(たばこ・たばこ製品)の輸入額は4億1020万ドル(約470億円)となり、1996年以来の高水準となった。たばこ税の引き上げにより、免税店での外国製たばこの販売量が増えたためとみられる。 韓国では1988年に外国製たばこの輸入自由化措置が取られた。輸入額は89年に1億ドルを超え、増加を続けたが、90年代半ばに国産製品を利用するよう呼びかけるキャンペーンが展開され、通貨危機も重なり、98年には再び1億ドル台に下落。その後は2~3億ドルを推移してきた。 昨年の輸入額急増は、たばこの値上げの副作用とみられる。韓国政府は15年、喫煙率を下げる目的でたばこ税を引き上げ、たばこ価格が1箱当たり2000ウォン値上げされた。 韓国の保健福祉部関係者は「輸入されるばたこのほとんどが免税店で販売される。税金を課さないため、値上げされなかった免税店でのたばこ消費が増加した」と説明した。 たばこの値上げは当初の目的だった喫煙率の低下につながらず、実効性を指摘する声が出ている。調査会社のニールセン・コリアによると、15年のたばこ消費量は前年の853億本から667億本に減少したが、昨年は729億本に増え、1年で値上げ効果がほぼなくなった。
Copyright 2017(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0