【ソウル聯合ニュース】核実験の強行や長距離ミサイル発射などを受けた国際社会の強力な対北朝鮮制裁の影響により、昨年の南北貿易の規模が1998年以降、最も低い水準を記録したことが29日分かった。  韓国統一部によると、昨年の韓国と北朝鮮の貿易額は3億3300万ドル(約37億8500万円)で98年に記録した2億2200万ドルに次ぐ低水準となった。 98年に金大中(キム・デジュン)政権が発足し、対北朝鮮包容政策(太陽政策)を本格化させた以前の水準に後退したことになる。 北朝鮮が昨年1月6日に4回目の核実験を実行したのに続き、同2月7日に長距離ミサイルを発射したことを受け、韓国政府が2月10日に南北貿易の大部分を占めていた南北共同経済協力事業の開城工業団地の閉鎖を決めたためだ。 同団地の閉鎖により、昨年の南北貿易の規模は過去最高を記録した2015年の27億1400万ドルの10分の1程度に減った。 南北関係の冷え込みにより、交流や協力も事実上中断され、北朝鮮と韓国を往来した人の数も同団地を含み延べ1万4787人となり、02年以降の低水準となった。 南北を往来した人の数は02年の1万3877人から08年には18万6775人となり過去最高を記録した。15年には小幅減少して13万2101人だったが、昨年はその10分の1程度まで減少した。
Copyright 2017(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0