「帝国の慰安婦」著者の一審無罪判決に控訴=韓国検察(提供:news1)
「帝国の慰安婦」著者の一審無罪判決に控訴=韓国検察(提供:news1)
著書「帝国の慰安婦」を通じて旧日本軍の慰安婦被害者の名誉を毀損(きそん)した容疑(名誉毀損)で起訴されていたパク・ユハ世宗大学教授(60)が一審で無罪を言い渡されると韓国検察が控訴した。

 検察関係者はソウル東部地検が去る26日にパク教授控訴状を提出したと27日、明らかにした。これによりパク教授はソウル高等裁判所で二審裁判を受けることになる。

 先立って検察はパク教授が去る2013年8月12日に出版した「帝国の慰安婦」を通して、被害者らの名誉を毀損したという容疑で、2015年在宅起訴した。そして先月20日、結審公判で検察はパク教授に懲役3年を求刑した。

 しかし去る25日、ソウル東部地裁は「検事が起訴したこの事件の本の35か所の表現のうち30か所の表現は被告人が主管的な意見を表現したものにすぎず、具体的な事実を記したものとみられないとして、名誉棄損罪が成立しない。5か所は摘示に該当するが、集団表示の法理により告訴人らへの名誉を毀損したものと特定するのは難しい」と、パク教授へ無罪を言い渡した。

 一審で無罪が言い渡されると公判を傍聴していた慰安婦被害者らは「法もない。有罪を(宣告)すべきなのにこれではいけない」と憤慨した。

 反面、パク教授は「名判決だったと思う。勝訴判決が言い渡されたのは私たちの社会が多くの問題を克服して、また別の社会を作っていくことができる転換点となるだろう」と述べた。



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