出国を控えた人で混み合う仁川国際空港=(聯合ニュース)
出国を控えた人で混み合う仁川国際空港=(聯合ニュース)
【仁川聯合ニュース】旧正月の連休開始を翌日に控えた26日、韓国・仁川国際空港の出発ロビーは早朝から海外に向かう旅行客でごった返した。空港内のカフェやレストランも人であふれた。 4日間と比較的短い連休期間だが、26日に休みを取れば振替休日の30日まで5日間の休暇を取ることができる。 若い社会人や就職活動中の学生は、親戚から結婚や就職に関する質問をされるのを避けようと出国するケースが多い。 就活中の女子学生(22)は香港行きのチケットを手に「来月大学を卒業するが、親戚に会うと就職について質問をされるのが負担だった」とし、「どうせなら友達と旅行に行こうと思った」と話した。 スノーボードを担いで空港に現れた男性(41)は、26日と31日の2日間休みを取って恋人と札幌旅行に出発する。 男性は「結婚が遅れているので親戚からいろいろ聞かれる」とし、「連休中に(親戚からの)ストレスに耐えるより、趣味を楽しんでくるつもりだ」と語った。 家族連れの海外旅行客も目についた。 男性(82)の家族は3代が集まってベトナムに旅行に出かける。息子と嫁、娘と婿、孫まで10人が集まり、団体旅行になった。 男性は「毎年旧正月には息子、娘の家族と海外旅行に行っている。昨年は日本に行ってきた」と話し、「毎年家族旅行をして楽しく、幸せを感じている」と話す。 飛行機に乗り遅れて空港に足止めになった旅行客もいた。 広告会社に勤める女性(29)は25日の夜にタイのバンコクに向かう飛行機に乗り遅れ、涙を飲んだ。 女性は「父と兄が前日の朝に先に出国し、夜に母と私がバンコクに向かうことになっていたが、乗り損ねた」と嘆き、「空港で夜を明かしたが、連休なので航空券を買い直せるか心配」と話した。 国際結婚の増加により、旧正月の連休を海外の実家で過ごす人もいる。ベトナムに義理の両親がいるという男性(41)は「連休を利用して妻と子どもを連れて行ってくる」と話す。 中国の旧正月である春節を前に、韓国に入国する観光客も多い。夫、娘と一緒に香港から来た女性(51)は「ソウルを旅行し、(北部の)江原道でスキーをする予定」と旅行の計画を説明した。 韓中関係をぎくしゃくさせている米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」に関する質問には「中国内では問題になっているが、一般人が観光するのにあまり影響はない」と伝えた。 空港案内スタッフは「中国の観光客が減っているという感じはない」とし、「むしろ引き続き増えているように見える」と話した。 仁川国際空港公社によると、きょう1日に仁川空港から出国する旅行客は9万4647人と、連休期間最多を記録する見通しだ。 公社は26日から30日までの空港利用客が87万人を超えると予測している。昨年比10.8%増の1日平均約17万5000人が利用する計算だ。
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