昨年10月、米国などで発売されたスマホの戦略機種「V20」(同社提供)=(聯合ニュース)
昨年10月、米国などで発売されたスマホの戦略機種「V20」(同社提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のLG電子はスマートフォン事業部門が7四半期連続で赤字を記録し、昨年だけで1兆2000億ウォン(約1170億円)の損失を出した。一方、テレビや生活家電部門では史上最高の営業利益を記録し、会社全体では2016年通期で前年比12.2%増となる1兆3378億ウォンの営業利益を計上した。  LG電子が25日発表した連結決算によると、昨年10~12月期の売上高は14兆7777億ウォン、営業赤字は352億ウォンだった。売上高は前年同期比1.5%増加したが、営業利益は赤字に転落した。 同社が四半期実績で赤字を記録したのは2010年10~12月期以来初めてだ。 昨年10~12月期の営業赤字は、スマホ事業を担当するモバイル・コミュニケーションズ(MC)事業本部の不振の影響が大きい。 プレミアムスマホのV20が好調で、主力市場の北米で売り上げが増加したにもかかわらず、売上高は20.9%減の2兆9036億ウォンにとどまり、4670億ウォンの営業赤字を記録した。 MC事業本部の赤字は2015年4~6月期から7四半期続いており、次第に赤字の規模が大きくなっている。 LG電子の昨年通期の売上高は前年比2.0%減少した55兆3670億ウォン、営業利益は12.2%増の1兆3378億ウォンを記録した。 事業本部別の年間実績では、生活家電事業を担当するホーム・アプライアンス&エア・ソリューション(H&A)事業本部の売上高が4.3%増の17兆2342億ウォン、営業利益は史上最高の1兆3344億ウォンだった。 テレビ・オーディオ事業を手がけるホーム・エンターテインメント(HE)事業本部も売上高が0.2%増の17兆3976億ウォン、営業利益は史上最高の1兆2374億ウォンとなった。 MC事業本部はスマホの戦略機種G5の販売不振と市場競争の激化で営業赤字がかさみ、11兆7096億ウォンを売り上げたにもかかわらず、1兆2591億ウォンの赤字を出した。 将来の成長事業として育成中の自動車部品事業を手がけるビークルコンポーネンツ(VC)事業本部は51.3%増の2兆7731億ウォンを売り上げ、633億ウォンの赤字を記録した。 VC事業本部は車載インフォテイメント(オーディオビジュアル機能とインターネット情報機器などを組み合わせたシステム)事業の成長と米ゼネラル・モーターズ(GM)の次世代電気自動車(EV)「シボレー・ボルトEV」への部品供給などで事業規模を拡大しているが、新事業分野のため投資が先行しており、未だに赤字から抜け出せていない。
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