金淇春・元大統領秘書室長(左)と趙允旋・文化体育観光部長官=(聯合ニュース)
金淇春・元大統領秘書室長(左)と趙允旋・文化体育観光部長官=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権に批判的な芸術家や俳優ら文化・芸術界関係者をリストアップした「ブラックリスト」が作成されていたとの疑惑をめぐり、特別検察官チームは21日午前、金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長(77)と趙允旋(チョ・ユンソン)文化体育観光部長官(50)を職権乱用権利行使妨害などの疑いで逮捕した。一連の事件で現職閣僚の逮捕は初めて。 逮捕状の可否を審査したソウル中央地裁は「犯罪事実が認められ、証拠隠滅の懸念がある」と発付の理由を説明した。 趙容疑者は青瓦台(大統領府)政務首席秘書官だった2014年6月~15年5月にリスト作成・管理に関与した疑いがもたれている。リストは朴政権に批判的な文化・芸術界関係者を政府の支援対象から排除する目的で作られたとされる。 金容疑者は秘書室長だった2013年8月~15年2月にブラックリストの作成と管理を主導し、リストの作成・管理に反対するか非協力的だった文化体育観光部関係者を辞職させるよう指示した疑いもある。 リストは約1万人規模に上るとみられており、特別検察官チームは朴大統領も関与していた疑いがあるとみて調べている。 特別検察官チームはまた、朴大統領に絡む疑惑と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件の真相解明に取り組む国会国政調査特別委員会の聴聞会で両容疑者がリストの存在を知らないという趣旨の証言をしたことを偽証と判断し、国会での証言・鑑定に関する法律違反(偽証)の容疑も適用した。
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