昨年12月、北朝鮮・朝鮮人民軍の特殊作戦大隊が韓国の青瓦台(大統領府)への攻撃を想定した訓練を実施した=(労働新聞=聯合ニュース)
昨年12月、北朝鮮・朝鮮人民軍の特殊作戦大隊が韓国の青瓦台(大統領府)への攻撃を想定した訓練を実施した=(労働新聞=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国軍が有事の際に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長ら軍事指導部を除去する目的で年内に新設する予定の特殊任務旅団に対し、北朝鮮が「最初の攻撃目標になる」と威嚇した。 17日付の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は論評で、韓国軍の特殊任務旅団新設について「われわれの最高首脳部を狙った遊び事であり、われわれに対する事実上の露骨な宣戦布告だ」と非難した。 最高首脳部に挑戦すれば誰もが無慈悲な懲罰から免れることはできないとした上で、「(特殊任務旅団が)超精密攻撃手段の最初の攻撃目標となるのはもちろん、(旅団の)編成を考案し加担した者たちも最初の処断の対象となる」と警告した。 また、「北南(南北)間の政治的、軍事的対決が極限に達した現在の状態では、いかなる偶発的な事件も戦争の炎となって燃え広がる可能性がある」と緊張をあおった。 韓国国防部は今月4日、黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相への2017年度(1~12月)業務計画報告で同旅団を年内に新設する方針を明らかにした。当初は19年に新設する計画だったが2年前倒しした。 同旅団は特殊戦部隊で、有事の際に北朝鮮・平壌に侵入し、軍事指導部を除去するほか戦争指揮施設の機能をまひさせる任務を遂行する。
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