離於島科学基地の太極旗(韓国の国旗)と警備艦(資料写真)=(聯合ニュース)
離於島科学基地の太極旗(韓国の国旗)と警備艦(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】日本の軍用機が昨年444回にわたり韓国の防空識別圏に入っていたことが12日、韓国軍関係者の話で分かった。ほとんどが韓国南部・済州島の南の岩礁、離於島付近に進入したもので、独島付近の韓国防空識別圏に入ったケースは事実上なかったという。日本が離於島付近で中国に対する軍事作戦を活発に行ったことを意味している。 中国の軍用機約10機も9日に離於島付近の韓国防空識別圏に入り、韓国空軍の戦闘機が緊急発進(スクランブル)した。韓国と日本、中国の防空識別圏が重なる離於島近隣の上空で衝突が起きる恐れを指摘する声もある。 軍関係者は「日本は韓国の防空識別圏に入る際に韓国軍に事前通知している。中国が同じようにするのはまれだ」と伝えた。9日も、中国側は韓国軍の交信にすぐに応じず、しばらくたってから訓練だと回答したとされる。 中国の軍用機が韓国の防空識別圏に入った回数は、2014年が102回、15年が62回、16年が59回。中国が反対する米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備を決定した16年には、むしろ回数が減った。 韓民求(ハン・ミング)韓国国防部長官はこの日、中国軍用機の韓国防空識別圏への進入について、「THAAD配備と関連した『圧力』の意図がある可能性を排除しない」と国会国防委員会所属の議員に報告したとされる。ただ、元国防部次官の白承周(ペク・スンジュ)議員(与党セヌリ党)は「軍用機の進入とTHAAD配備とを直接結びつけるのは無理がある」と述べ、慎重な判断を求めた。
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