黄教安大統領権限代行首相=(聯合ニュース)
黄教安大統領権限代行首相=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相が、27日から始まる旧正月連休を前に国民向け談話を発表し記者会見を行う予定だ。 会見では、朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追案が国会で可決された先月9日に大統領権限代行を任されてからの1カ月余りを振り返り、国政運営の成果や今後の方向性などを説明する。 また、韓国次期大統領選が本来の今年12月から前倒しされる場合は来月の国会が朴槿恵政権最後の国会となるため、国政課題の円滑な推進に向け与野党に協力を要請する。 黄氏が会見で対日、対中外交について言及するかにも注目が集まっている。 韓日関係は、旧日本軍の慰安婦問題をめぐる2015年の合意後、改善の兆しを見せていたが、昨年末に韓国市民団体が釜山の日本総領事館前に慰安婦被害者を象徴する少女像を設置した問題で大きく揺らいでいる。 黄氏は10日の閣議で、慰安婦問題について、「状況の悪化を招きかねない言動は自制することが韓日関係における未来志向の発展のために望ましい」と述べたが、政界を中心に慰安婦問題をめぐる議論が絶えない。 中国とは米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備問題で対立が深まっている。9日には中国の軍用機約10機が韓国防空識別圏に入り、韓国空軍の戦闘機が緊急発進(スクランブル)する事態も起きた。
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