サムスングループ=(聯合ニュース)
サムスングループ=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告に絡む疑惑を調べている特別検察官の捜査チームは9日午前、張忠基(チャン・チュンギ)サムスングループ未来戦略室次長(社長級)を参考人として呼び出し、聴取を行っている。  張氏の上司、崔志成(チェ・ジソン)未来戦略室長(副会長)も間もなく捜査チームに出頭する予定だ。 捜査チームが昨年12月の事務所開設と同時に、サムスン物産と第一毛織の合併に絡む疑惑や、朴大統領と密接な関係にある崔被告が実質的に支配した財団にサムスンが資金を拠出した疑惑をめぐる捜査に着手して以来、初めてサムスングループの首脳部に照準を合わせた形だ。 同グループ総帥が決定する経営方針の実行部隊である未来戦略室は、崔被告に対する金銭支援の実務を統括したとの疑惑を受けている。 国民年金公団が合併に賛成した背景に青瓦台(大統領府)と保健福祉部の介入があったとの証拠と供述を確保した捜査チームが、サムスンへの「不正な計らい」があった事実を確認できた場合、朴大統領に対する供賄罪の立証に一歩近づくことになる。 この日の聴取はサムスンが崔被告側に拠出した資金の性格と、対価の有無を解明することに焦点があてられる見通しだ。 捜査チームは崔副会長に対し、崔被告に資金を出した経緯と、グループの後継者であるサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長がこの過程でどのような役割を果たしたのかを集中的に追及するものとみられる。 捜査チームの関係者は「(崔副会長を)調べる過程で、(参考人から)容疑者に変更する可能性もある」と述べた。 サムスンは崔被告の娘で馬術選手のチョン・ユラ容疑者を支援するため、2015年8月に崔被告がドイツで設立した「コレスポーツ」と220億ウォン(現在のレートで約21億4000万円)でコンサルティング契約を結び、約35億ウォンを送金した。 崔被告が背後にいるとされる二つの財団にも主要な大企業のうち最も多い204億ウォンを拠出した。 また、崔被告とめいのチャン・シホ被告が利権目当てに設立したとの疑惑がある韓国冬季スポーツ英才センターにも16億2800万ウォンを後援した。 捜査チームはサムスンがこのような異例の支援を行ったのは、李副会長の経営権承継問題に絡むグループ会社の合併を国民年金公団が支援したことへの見返りではないかとの疑いを持っている。 捜査チームがサムスンルグループの未来戦略室まで捜査網を広げたことで、李副会長の呼び出しも秒読み段階に入ったとの観測が出ている。 朴大統領に供賄罪が適用されれば、李副会長も贈賄で処罰を受ける可能性がある。 サムスン側はこれを避けるため、青瓦台の「圧力」により資金拠出を行った「恐喝・強要の被害者」との立場を強調している。 李副会長も先月の国会の聴聞会で「見返りを期待して支援や資金拠出を行ったことは一度もない」と疑惑を強く否定した。
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