統一部=(聯合ニュースTV提供)
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【ソウル聯合ニュース】韓国統一部が北朝鮮に対する本格的な山林育成支援に備え、北朝鮮との境界地域への育苗場設置を検討している。 同部当局者は9日、「北の山林緑化と住民の暮らしの改善、朝鮮半島の生態系の復元、干ばつ・洪水対策など気候変動への効率的な対処には、南北の山林協力が重要だ」と指摘。中長期的な観点での南北間協力本格化に備え、小規模な育苗場設置を検討していると説明した。山林緑化に必要な苗木を育てるには1~3年かかるため、事前の準備が必要だという。関係官庁と自治体、民間団体と協力しながら推進策を具体化し、テスト事業を進める予定だ。 統一部は4日に報告した2017年度(1~12月)業務計画で、南北共同体の基盤づくりとして、北朝鮮の山林育成支援に備えた育苗場造成をはじめ、▼中朝国境の白頭山の火山活動に関する国際フォーラムの開催▼2018年を予定する国連人口基金(UNFPA)の北朝鮮人口調査の準備▼キョレマル(民族語)ウェブ辞典の編纂(へんさん)▼高麗王朝(918~1392年)時代の王宮遺跡である満月台(北朝鮮・開城)の出土遺物のデジタルアーカイブ整備――などを挙げた。 白頭山の火山活動について、統一部は5月に、国際的な研究動向を共有し噴火への対策を話し合う国際フォーラムを開催する計画だ。同部当局者は「最近の北の核実験と韓国・慶州の地震が白頭山に及ぼす影響について懸念が広がっている」と話した。南北協力が難しい現況を踏まえ、まずは国際的な協力基盤づくりに取り組む。 また、来年のUNFPAの人口調査では、北朝鮮の人口推移を10年ぶりに把握することになる。統一部はUNFPAと協力し、北朝鮮の人口調査がスムーズに進むようにする。 キョレマルのウェブ辞典は、南北協力事業の「キョレマル大辞典」編纂の中間成果として一般国民向けに提供する計画だ。
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