【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領に絡む疑惑と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件を調べている特別検察官チームが朴政権に批判的な芸術家や俳優など文化芸術界関係者をリストアップした「ブラックリスト」が作成されていたとの疑惑をめぐり、関連者らを刑事処罰する方針を決めたことが8日、分かった。 処罰の対象者は、金尚律(キム・サンリュル)前青瓦台(大統領府)教育文化首席秘書官や金鍾徳(キム・ジョンドク)前文化体育観光部長官、鄭官珠(チョン・グァンジュ)前文化体育観光部第1次官ら、容疑者として事情聴取を受けた元政府高官。このうち数人は疑惑を強く否定しているため、特別検察官チームは逮捕状請求も積極的に検討している。 また、特別検察官チームは、金淇春(キム・ギチュン)大統領秘書室長(当時)の指示により青瓦台の国民疎通秘書官室で約1万人のブラックリストが数回にわたり作成された後、文化体育観光部に伝達され、リストにある人物は政府の支援を受けられるないようにするなど、実際に適用されたと結論付けたとされる。 早ければ今週末にも金元秘書室長や趙允旋(チョ・ユンソン)文化体育観光部長官も呼び、ブラックリストへの関与について調べる方針だ。 特別検察官チームは、明確な基準もないまま、野党政治家を支持または政府政策に批判的な考えを示したとの理由だけで1万人近い文化芸術関係者をリストに挙げ、政府の支援対象から排除したことは、民主主義政府ではあってはならない深刻な犯罪に当たると判断したという。同チーム関係者は「言論の自由、思想の自由、表現の自由を侵害する重大犯罪とみている」として、「政府政策に賛同するか否かでリストを作ることは旧時代的な考え方で、独裁のようなこと」と述べた。
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