朴大統領は違法な医療行為を受けた疑いがある(CGイメージ)=聯合ニュースTV
朴大統領は違法な医療行為を受けた疑いがある(CGイメージ)=聯合ニュースTV
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件に絡み、朴大統領に青瓦台(大統領府)内で違法な医療行為を行った、いわゆる「注射おばさん」について、無免許で医療行為を行った前科がある70代の女性が捜査線上に浮上したことが6日、分かった。 法曹界関係者によると、崔被告の国政介入事件を捜査している特別検察チームは、無許可で医療行為を行って有罪判決を受けたことがあるペクとい名の女性(73)が「秘密の客人」として青瓦台に出入りした「注射おばさん」と同一人物かどうかを調べている。 女性は医師免許を持たずに、主に美容目的で使われる胎盤注射(胎盤から抽出したエキスを使用)やローヤルゼリーなどの注射をしたとして保健犯罪取り締まりに関する特別措置法違反の罪で起訴され、2005年に懲役1年6カ月、執行猶予3年、罰金200万ウォン(現在のレートで約19万円)の判決を受けた。 ペク氏はソウル・江南区の住宅街などで2003年1月から2005年8月にかけ、訪問施術を行って3000万ウォン(同約290万円)を手にした。 特別検察チームは「注射おばさん」や「気治療おばさん」など秘密裏に行われた医療行為に関与した疑いのある人物のリストを入手し、事実関係を調査中だ。 これに関連し、特別検察チームの関係者は「ペク先生は捜査対象の一人」だと明かした。 「注射おばさん」の登場には崔被告も関与したとされる。 崔被告の弁護人、李ギョン在(イ・ギョンジェ)弁護士によると、崔氏に「注射おばさん」の経緯を聞いたところ、「応急(措置)は誰かがやる必要があるので、自分がその仕事を担当した」と話したという。 李弁護士は「大統領が非常に疲れている時に正式に医療陣を呼ぶと記録が残り、手続きも複雑ではないか」として、「その役割(非公式診療)を崔氏が担ったわけだが、国民は崔氏がそれを利用して国政を思い通りにしたという」と主張した。 デンマークで拘束された崔被告の娘、チョン・ユラ容疑者は「『注射おばさん』のペク室長は自分が知っている人だと思う」と語った。
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