弁論に出席する国会の訴追委員=5日、ソウル(聯合ニュース)
弁論に出席する国会の訴追委員=5日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する弾劾審判の2回目の弁論が5日、憲法裁判所で開かれ、弾劾訴追を請求した国会側は朴大統領を罷免し、損なわれた憲法秩序を回復するよう求めた。 国会法制司法委員長を務める権性東(クォン・ソンドン)訴追委員は、弁論の冒頭発言で、「朴大統領は国家元首、行政府首班としての本分を忘れ、憲法と法律に違反した」としながら、「大統領の職責を維持することは護憲の観点から容認されない」と主張した。 朴大統領が親友の崔順実(チェ・スンシル)被告に公務上の秘密が含まれた資料を渡したり、企業に対し金品拠出を強要して崔被告の便宜を図ったりするなど、国政を崔被告の個人的利益獲得の手段におとしめ、憲法の国民主権主義などに背いたと指摘した。 また、崔被告の国政介入の実態を報じたメディアへの弾圧は言論の自由に背くことで、大惨事となった2014年の旅客船セウォル号沈没事故が発生した際には国民を保護する措置を取らず、生命権を保護する義務にも背いたと強調した。 さらに、崔被告が私物化したとされる二つの財団の設立と資金集め、ロッテグループに対する資金拠出の強要など朴大統領の関与が疑われる問題に言及し、「地位を乱用して国民の基本権を侵害し、不正腐敗の行為をした。国政を担当する資格を失うほどのことだ」と指摘した。 権氏は憲法裁判官らに、「大統領といえども国民の信任に背いた権限行使は容認できないとする憲法の原則を再確認してほしい」としながら、罷免による憲法秩序の回復を訴えた。
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