潘基文氏=(AP=聯合ニュース)
潘基文氏=(AP=聯合ニュース)
【ニューヨーク聯合ニュース】韓国次期大統領選への出馬に意欲を示す潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長が3日、米ニューヨークで韓国メディアの取材に応じ、12日午後5時半ごろ仁川国際空港から韓国に帰国する予定だと明らかにした。 潘氏は「10年間の国連事務総長としての仕事を成功裏に終え、戻ってきた所感を国民の皆さんにお伝えしたい」と述べた。 今後の政治活動に関する質問には言葉を濁した。どの陣営と組んで政治をするかとの質問には、「今は答えられる立場にない。ソウルに戻り国民の声を傾聴した上で決定したい」と述べ、新党を立ち上げるといった報道についても「そんな話をしたことはない」などと否定した。 一方で、事務総長としてさまざまな人種、宗教、政治カラーの人と会ったとした上で、「これまで経験し、築き上げたことを韓国で一度実践してみたい」と述べ、自身が次期大統領として適任者であることを遠回しにアピールした。政治をするにあたり政界の幅広い連帯を目指す姿勢も示した。 韓国の外交通商部(現在の外交部)長官などを歴任した潘氏は2007年1月に国連事務総長に就任。16年末に2期10年の任期を終えて退任した。潘氏は退任前、韓国メディアに対し「韓国の発展に役立つならば、この身を燃やしてでも努力する用意がある」と述べ、事実上、大統領選への出馬を宣言した。 韓国では朴槿恵(パク・クネ)大統領の罷免の可否を判断する弾劾審理が始まっており、次期大統領選が本来の今年12月から大幅に前倒しされる公算が大きくなっている。
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