閣議を開く黄大統領権限代行首相=3日、ソウル(聯合ニュース)
閣議を開く黄大統領権限代行首相=3日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相は3日、2017年最初の閣議で「今年はわが国の命運を決定する重要な1年になる」とした上で、「主要な政策の連続性を維持しながらさまざまな懸案に迅速に対応し、直面したリスクを最小化するなど、国政安定の責務を揺るぎなく遂行する」との決意を示した。 重点的に推進する分野として、安全保障、経済、未来への備え、国民の生活、国民の安全の五つを挙げた。 安保に関しては「いかなる場合にも強固な安保体制を維持することが重要だ」と述べた。韓米連合防衛力を根幹に外交・安保を強化し、北朝鮮の核の脅威などに対し国際社会との協力の実効性を高めるよう指示した。 経済分野については、リスクにいち早く対応し、使える資源を総動員して財政を早期執行する必要があると述べた。輸出促進と内需振興の一方で、中小企業と若者の起業への支援を拡大すべきだとした。 黄氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が新年の演説で大陸間弾道ミサイル(ICBM)に言及するなど威嚇を続けていること、米新政権の発足に伴う北東アジア情勢の変化、世界的な保護主義の動きなどを挙げながら、国外の不透明感は強いとした。韓国国内の経済面での不安要因にも言及。その上で、「各官庁は自律性と責任感をもって懸案にあたってほしい」と述べた。国会と政界にも共に難関を乗り越えるため協力を呼びかけた。
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