韓国日産の販売店(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国日産の販売店(資料写真)=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国環境部の調査で韓国日産、BMWコリア、ポルシェコリアの3社、計10車種の認証書類の偽造が見つかった問題で、同部は2日、書類偽造の事実を確認したため、認証を取り消し、課徴金の支払いを命じたと伝えた。 3社のうちBMWコリアは、昨年12月14日行われたヒアリング調査で同社の「X5M」の認証書類に別の車種「X6M」の試験成績書が一部含まれていたことについて、両車種はほとんど同じ仕様で本社がX6Mを使って実験したため、その結果をそのまま提出したと認めた上で、偽造する意図はなかったと主張した。 ポルシェは認証書類の偽造を事前に同部と検察に申し出たため、ヒアリングには出席しなかった。 韓国日産はヒアリングを1週間延期するよう要請。同月21日に行われたヒアリングでは書類を修正したことを認めた上で、排ガスの許容基準を満たしている車種であることを訴え、寛大な措置をするよう求めた。 環境部は、3社が申請した車種とは別の車種の試験結果を使用するなどして認証を受けたことについて、大気環境保全法に違反しており認証の取り消しに該当すると判断した。 ポルシェコリアの7車種については、昨年12月23日に認証取り消し処分を下し、韓国日産の2車種とBMWコリアの1車種については同12月30日に取り消した。 認証が取り消された6車種(4車種は販売終了済み)は販売が差し止められる。6車種は日産の「インフィニティQ50」「キャシュカイ」、BMWの「X5M」、ポルシェの「マカンSディーゼル」「カイエンSEハイブリッド」「カイエンターボ」。 既に販売された10車種、4523台については、この日、売上額の3%にあたる計71億7000万ウォン(約7億円)の課徴金支払いを命じた。 さらに環境部は韓国日産について、2車種の認証書類偽造の疑いで検察に告発した。違反内容が軽微なBMWコリアと自主的に届け出たポルシェコリアについては告発しなかった。 韓国環境部は昨年11月29日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正を受け国内15の外国車ブランドを対象に認証書類を調査した結果、3社の計10車種について認証書類の偽造を発見したと明らかにしていた。
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